新潟県中越沖地震 災害調査速報

鵜川右岸河口部の状況　　　　2007年7月30日 調査　・・・・　新潟大学工学部　保坂吉則
中心市街地の西縁に鵜川が流れており，これを超えると左岸側は高台の丘陵地形になる．右岸側は砂丘になると思われるが，護岸からかなり低く窪んだ土地もあり，地形は複雑である．
p20070730_120203
(1)八坂神社近く，張ブロック護岸の変状．また，少し上流は積ブロックになっているが，基礎の沈下がみられた．
p20070730_120324
(2)対岸の左岸側でも護岸の変状が確認された．
p20070730_120611　p20070730_120442
(3)下水道伏越しのマンホールと思われる構造物が30センチほど抜け上がっていた．堤防天端が沈下したために相対的に頭を出したと思われる．
p20070730_121055
(4)最下流の臨港八坂橋近くの鉄筋コンクリートアパート．周辺地盤が沈下し，積ブロックに亀裂が入った．
p20070730_121254
(5)アパートに隣接するポンプ場でも周辺地盤の大きな沈下が確認された．
p20070730_121548
(6)臨港八坂橋取付け部の沈下と擦りつけオーバーレイの状況．張ブロック天端コンクリートが突出している．
p20070730_121632
(7)橋台側からポンプ場を見た様子．
p20070730_121936
(8)みなとまち海浜公園に接する歩道は大きな変状が見られた．
p20070730_122244
(9)海岸道路と西本町の通りに挟まれた宅地は，窪んだ地形となっており，斜路に横断亀裂が見られる．
p20070730_122319
(10)窪地の最も低いところでは，路面に砂の堆積が見られる．液状化による噴砂なのか風や流水で運ばれてたまったものなのかは不明．
p20070730_122447
(11)マンホールの突出．近くの宅地境界にも段差が見られるので，路面が沈下したものと思われる．このことは，下部地盤の液状化を示唆している．
p20070730_122701
(14)八坂児童公園の擁壁損壊と沈下．
p20070730_122818
(13)観音寺裏の墓地の北側土留め擁壁が完全に転倒．ブルーシート上端が墓地の地盤面．