2003/12/08 出題分

(1) 地盤工学の流儀でモール円を描く場合、圧縮応力と反時計回りのせん断応力を正の値にする。
設問の図から、直応力σxが作用する鉛直面のせん断応力がこの正方形要素を反時計回りに回転させようとしているので正の値をとり、座標は(150, 50)となる。 直応力σzが作用する水平面のせん断応力は時計回りとなるので負の値となり、座標は(250, -50)である。以上の2点を直径とする円を描くと下図となる。

モール円

(2) 任意の直交面に作用する応力が既知の時、最大・最小主応力は下記の計算の通りである。
最大主応力
最大主応力計算
最小主応力
最小主応力計算

上図のモール円をみると良くわかるが、円の中心と半径がわかれば簡単に求まる。
上式においては、右辺第1項で円の中心を求め、第2項で円の半径を求めているのである。このような幾何学的な関係を理解していれば、一見複雑に見える式をあえて暗記するまでもない。

戻る

Copyright(c) 2001-2003 HOSAKA Yoshinori All Rights Reserved.