まず、与えられた各単位体積重量と地下水位の関係から、下式によって地盤の自重による有効応力を求める
つづいて表面帯状荷重によって発生する地中内応力を求めるが、その前に幾何学的な関係を整理してみる。載荷域とA点の位置関係は下図に示すとおりであり、それぞれの角度は以下の関係となっている。
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以上より、帯状荷重(表面載荷)によるA点鉛直応力の計算結果を下式に示す。
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なお、表面載荷による鉛直応力の増分は、全応力=有効応力となる。したがってA点の鉛直有効応力として、
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を得る。
ここで地盤を半無限の弾性体と見なしているので、線形計算ができることを確認しておきたい。すなわち自重分の応力と表面載荷分の応力を単純に足し合わせても支障がないということである。
※ 式中のθが三角関数の中でなく、単独で計算されるとき、これが度数表示ではなく、ラジアン表示であることに注意する必要がある。ここでは下の右項の値を用いている。![]()