2005/1/23 出題分
受働土圧係数Kpを求め、
これより、Terzaghiの支持力係数Nq,Nγを計算する。
また、基礎底版の高さを基準に見たときの、周辺押さえ土圧qsは、
基礎の深さDf (根入れ深さと言う)分の土の上載荷重に相当し、
である。これよりCase A における極限支持力は、下式のとおりである。
ここでは、c=0の条件より、Nc項を除いて計算している。
一方、同じ基礎形状で、根入れが無い場合のCase B では、qs=0 であるから、Case Aから第二項が消えて、
となる。
<補足>
ちなみに、粘着力に関する支持力係数Nc は、
となる。比較的強度のある普通粘土では c=60 kN/m2 程度あれば、粘着力に関する支持力成分だけでCase A と同等の支持力が得られることがわかる。
<注意>
計算途中の指数関数を解いていない形で終わり、最終的な数値が求められていない解答が散見された。
工学では、最終的な答えが出ないと設計を完了できず、モノを作ることができない。また、どんなに優れた理論を使ってもいてもである。往々にして、単純な計算ミスでとんでもない値をはじき出してしまう設計ミスもあるので、十分注意してほしい。
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