(1)飽和粘土,すなわちSr=1の条件より,下式によって間隙比を計算する. (2)鉛直方向への一次元圧縮なので,体積ひずみは圧縮ひずみと等しい.よって,その定義より が得られる.(土の場合,圧縮を正の符号で表す.)
(3)間隙比の変化量と体積ひずみの関係式, より,間隙比の変化量を逆算する. (負の符号は間隙比の減少を意味する.)
(4)初期応力 po=160kN/m2,圧密後の応力はpo+Δp=320kN/m2であり,圧縮指数の定義より, が得られる.
<補足>
(4)の問題において,下式によって圧縮指数を計算していた間違いが多く見られた. テキストにも断ってあるように,この式は荷重増分Δpがpoに比べて十分小さいときの近似式である.今回の設問ではΔp=po という条件なのでこの式の適用は適切ではない.上式は体積圧縮係数mvと圧縮指数との関係を求めるための過程で用いただけと理解しておいてほしい.