2006/12/18 関連問題
(1)まず,表面載荷が無い場合の土の自重による初期応力を計算する.鉛直応力は下式で求める.
静止土圧係数が与えられているので,水平方向の初期応力は次のとおりである.
次に帯状載荷によって発生する応力増分を計算する.まず載荷条件と,A点との幾何学的関係から,
となるので,これより応力増分を求める.
最終的な地盤内の応力は,地盤を線形弾性体と仮定することによって自重による初期応力と表面載荷による応力増分との和であるから,
が得られる.
(2)モール円を描くにあたって,まず円のσ軸上の中心座標を求める.
この点を中心とし,(22.1, 8.0)(55.7, -8.0)を通る円を描く.
※水平面(上面)には時計回りのせん断応力が作用するので,これは負の値をとる.
<補足>
参考までに最大・最小主応力は次の値をとなる.
表面載荷が無い,自重のみの初期応力状態(Ko圧密状態)におけるモール円を併記して下図に示す.地盤内の浅いところでは,表面載荷によって大きなせん断応力が発生することがわかる.
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